スラブ叙事詩
仕事帰りに学生時代の友人と「ミュシャ展」を観てきました。
アールヌーボーのポスターがミュシャと勝手に思い込んでいた私には衝撃的な絵でした。
おびえる目
重なる遺体
顔のない顔
祈り
光
展示会を観るとたいてい作家からのメッセージを感じますが、こんなに強く感じられた展示会はあまりないと思います。
「写実的だけどデザインされているよね」と友人から話かけられました。
確かに!
人物の表情や衣服はとても丁寧に描かれているけど、構図は抽象的です。
ポスターで収入を得たミュシャはスラブ叙事詩を描くために帰郷し、16年かけて描き上げたときには時代が大きく変わり受け入れてもらえなかったと、途中で放映されていたビデオで知りました。
強い気持ちで描いたものが受け入れられなかったときに寂しさはいかばかりだったか。
途中の写真に撮っても良いコーナーで5枚の絵を撮りました。
混む!と聞いていたけど、部屋も大きく、絵も大きかったからかゆっくりと堪能できました。
後悔があるとすれば勉強不足の頭とオペラグラス。
どちらかがあったらもっと深くミュシャを理解できたかもしれないです。
美術館を出るともう真っ暗。
おなかも空いていてすぐ隣にあった雑居ビルの地下にあるあやしいお店で定食800円とビールで乾杯しました。
まさか六本木で定食800円にありつけるとは!(笑)
こちらも深い雰囲気のお店でした。(^^;
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